差し歯は歯の根っこが
ないとできない?
適用が難しい理由と
治療法の選択肢
歯が抜けてしまったときの治療法として「差し歯」を思い浮かべる方もいるかもしれません。
しかし差し歯は、その土台となる「歯の根っこ」が残っているときのみ適用できる治療法です。
根っこがない、もしくは根っこが割れて少ない・短いといったケースでは、基本的に別の治療法を選択しなければなりません。
今回は、歯の根っこがないと差し歯ができない理由と、適用が難しい口腔内の状態、根っこのない歯を放置するリスクを解説します。
欠損歯の差し歯以外の治療法や、差し歯が破損したときの対処法についてもまとめました。
抜けた歯の治療法を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
歯の根っこがないと差し歯ができないのはなぜ?

多くの場合、根っこが残っていない歯には差し歯治療を適用できません。
その理由は、歯の根っこと差し歯の構造にあります。
「歯の根っこ」とは、歯茎の下にある顎の骨に埋まっている歯の一部分のことです。
医学的には「歯根(しこん)」と呼ばれ、歯全体を歯茎に固定し、支える役割を担っています。
そして「差し歯」とは、歯の根っこを土台に、人工歯を差し込む治療法です。
歯の上部が虫歯になっていたり、欠損していたりしても適用できますが、歯の根っこが大きく破損していると差し歯による治療はできません。
▼おすすめ関連記事
差し歯の適用が難しい歯や根っこの状態とは?

ここでは、差し歯治療の適用が困難な8つの症例を紹介します。
歯の根っこがまったくない
差し歯は歯根に差し込む仕組みになっているため、根っこからなくなってしまった歯には適用できません。
歯の根っこがまったくない、もしくは差し込める部分がないほど少ない・短い場合には、基本的に差し歯以外の補綴(ほてつ)治療が適用されます。
歯の根っこが少ない・割れた
歯の根っこが少なかったり、割れていたりする場合、差し歯の適用の可否は歯科医師の判断によります。
軽度の損傷であれば「クラウンレングスニング(歯冠長延長術)」や「エクストルージョン(歯根挺出術)」などの外科処置を施せば、差し歯治療が適用できる場合があります。
ただ、外科処置の工程が加わる分、治療が長引くほか、術後に口腔内のトラブルが生じやすくなるため注意が必要です。
また、歯の根っこの破損・欠損が大きいと適用できないため、抜歯のうえ、差し歯以外の治療法が選択肢となります。
歯の根っこが少なくなったり、割れたりする主な原因は、虫歯や噛み合わせ、噛む力が強すぎることなどです。
また、保険適用の素材によくある金属製の差し歯を使用していると、その部分に強い力が加わったときに深く食い込んでしまいやすく、破損することもあります。
口腔内環境を良好に保つためにも、歯の根っこに負担をかける行動を避けるよう心がけてください。
虫歯が進行している
虫歯が進行した歯は、根っこを含む歯全体の強度が大きく低下しています。
そのため、まずは虫歯を治療してからでないと、差し歯が長持ちしません。
虫歯があるからといって必ずしも適用できないわけではないものの、別の治療法を選択するほうが、長い目で見て満足度が高まる可能性が高いといえます。
抜髄している
根管治療などで抜髄している歯が欠損したときは、差し歯以外の治療法が推奨されます。
「抜髄(ばつずい)」とは、歯の神経を抜いている状態です。
神経を抜いた歯は、栄養が行き渡らず、脆くなってしまうことが多い傾向にあります。
衝撃にも弱いため、差し歯をしても、長持ちさせるのは難しいでしょう。
不正咬合がある
「不正咬合(ふせいこうごう)」とは、簡単にいうと、歯の噛み合わせがよくない状態です。
歯の生える向きや歯と歯のすき間、顎の骨の形状などにより、噛み合わせに問題があると、歯の根っこに大きな負担がかかって破損しやすくなります。
不正咬合は、差し歯以外による治療の妨げになったり、予後が悪くなったりする原因でもあります。
噛み合わせによって生じる問題を解消しないことには、良好な口腔内環境を維持するのは難しいため、咬合治療やマウスピースの活用などが推奨されます。
歯周病がある
歯周病があると、歯茎やその下にある骨の安定感がなくなり、歯をしっかりと支えられなくなります。
症状が進行すると、残った歯の根っこがグラグラしたり、脱落したりしやすくなるため、差し歯をしてもあまり意味がありません。
歯周病がある状態では、差し歯以外の治療法の適用も難しくなります。
予防に努めるとともに、もし発症したときは、まず歯周病の治療を優先させましょう。
差し歯が脱落・破損した
差し歯が抜けたり破損したりしたときは、その根っこにも欠損が生じているケースが多いため、そのままでは再治療が困難です。
また、一度差し歯を入れた歯の根っこは脆くなり、割れたり欠けたりしやすいほか、厚みが減って装置を十分に支えられないことも少なくありません。
差し歯に問題が生じたときには、自分で対処しようとするのではなく、すみやかに受診して歯科医師に相談してください。
食いしばり・歯ぎしりが癖になっている
口腔内の状態自体に問題がなくても、食いしばりや歯ぎしりといった癖のある方には、差し歯治療はおすすめできません。
食いしばりや歯ぎしりは、口腔内に大きな負担を与える行為であり、歯や根っこの破損・欠損や差し歯の破損・脱落の原因になるからです。
歯ぎしりや食いしばりが癖になる背景には、噛み合わせやストレス、生活習慣、病気などのさまざまな要因が絡み合っています。
マウスピースなどで負担を軽減することは可能ですが、根本的な解決にはなりません。
本人の意志だけでは改善が難しいため、専門の医療機関で、食いしばり・歯ぎしりの原因そのものを治療することをおすすめします。
歯の根っこがないまま放置するリスク

歯が根っこから抜けたり、補綴装置が脱落してしまったりしたときは、すみやかに治療を受けることが大切です。
ここでは、歯の根っこがないまま放置するとどのようなことが起こる可能性があるのかをみていきましょう。
噛み合わせや歯並びが悪くなりやすい
歯がない部分には、両隣の歯が倒れ込んできたり、失った歯と噛み合っていた歯が伸びてきたりしやすく、噛み合わせや歯並びが悪くなることがあります。
歯並びが悪くなると、審美性が失われるだけではなく、噛み合わない部分にできた隙間に食べ物が詰まりやすくなり、虫歯のリスクも高まるため、早期の対処が肝心です。
虫歯や細菌感染を起こしやすくなる
歯を失うと、その部分に隙間やくぼみができます。
口腔内に不要な隙間やくぼみがあると、食べカスが溜まったり、清掃しにくくなったりして、虫歯になりやすくなります。
また、歯の割れた部分には細菌が入り込みやすく、感染リスクが高いです。
その結果、歯茎や顎の骨の炎症や歯周病が起きやすくなり、治療しても口腔内環境が改善しない限り慢性化しやすくなってしまいます。
周囲の健康な歯を損なう原因になることがある
通常、口腔内ではすべての歯が互いに支え合い、健康な状態と噛む力を保っています。
そのため、歯が1本でも欠けてしまうと、噛む力が偏るようになります。
次第に、周囲の歯の健康も損なわれてしまい、それがさらに広がっていくという悪循環に陥るケースも少なくありません。
歯の根っこがないときの差し歯以外の選択肢

歯の根っこがないと差し歯が装着できないため、失った歯を補うには、主に「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つの治療法が選択肢となります。
以下では、各治療法の特徴を踏まえ、どれが自身に最適な選択肢なのか考えていきましょう。
| 治療法 | 概要 | メリット | デメリット |
| 入れ歯 | 歯茎・歯一体型の装置を装着する | 保険適用になる | 見た目や噛み心地に違和感が出やすい |
| ブリッジ | 両隣の歯を支柱に人工歯を装着する | 治療期間が比較的短く、保険適用になる | 健康な歯を削る必要がある |
| インプラント | 顎の骨に人工歯根を埋め込む | 噛む力が伝わりやすく、丈夫で長持ち | 治療費と治療期間がかさみやすい |
入れ歯
「入れ歯」とは、歯茎と人工歯が一体になった補綴装置です。
総入れ歯と部分入れ歯の2種類があり、欠損の範囲によって適用が判断されます。
歯の根っこがなく、治療費を抑えたいときによく選択される治療法です。
なお入れ歯治療では、差し歯と同じく、保険診療と自由診療から選択できます。
保険診療は、自己負担額が抑えられますが、素材の選択肢が限定的です。
一方、自由診療ではさまざまな素材が選択でき、審美性や機能性が高められる分、全額自費となるため、経済的な負担が大きくなります。
▼おすすめ関連記事
ブリッジ
「ブリッジ」とは、治療箇所の両隣の歯を支柱として、橋を架けるように人工歯を装着する治療法です。
根っこが残っていなくても適用でき、人工歯をしっかり支えられます。
また、外科手術が不要で、治療期間が比較的短いことも特徴です。
ブリッジは保険適用が可能な治療法ですが、その場合選べる素材が限られてしまい、機能性や審美性に満足いかないこともあるでしょう。
見た目や噛み心地が気になる方は、素材の選択肢が増える自由診療を選べば、天然歯と近い感覚に近づけることが可能です。
ただし、ブリッジは治療箇所の両隣の歯が残っていないと適用できません。
また、両隣の歯を大きく削る必要があるほか、治療後に周囲の歯や歯ぐきに大きな負担を与え、口腔内環境の悪化の原因になることもあります。
以上のことからブリッジは、口腔内環境の状態が比較的よく、審美性・機能性を高めつつ費用は抑えたいというときに適用されることが多いようです。
▼おすすめ関連記事
インプラント
「インプラント」とは、顎の骨に埋め込んだ人工歯根(インプラント体)を支柱とし、その上から人工歯を被せる補綴治療です。
治療の過程で人工的に歯根を再現するため、歯の根っこが残っていなくても適用できます。
原則として保険適用外となり、口腔外科手術を伴いますが、審美性・機能性に優れ天然歯に近い感覚が半永久的に取り戻せるでしょう。
また、インプラントは周囲の歯へ与える影響が極めて少なく、入れ歯やブリッジと比べ顎の骨が痩せるのを防げます。
さらに、歯並びや噛み合わせの矯正にもなるなど、たくさんのメリットが得られる治療法です。
「審美性・機能性を重視したい」「治療後の負担を少なくしたい」「長持ちさせたい」という方には、インプラントが最も有効な選択肢になるでしょう。
▼おすすめ関連記事
差し歯の根っこが割れたときの治療法

差し歯は、上部の欠損なら治療が可能ですが、根っこが割れてしまうと再治療が困難です。
そのため、差し歯が割れてしまったときは、入れ歯やブリッジ、インプラントといった、歯の根っこがなくても適用できる治療法が適用になります。
差し歯をした歯の根っこは、虫歯や欠損などで弱くなっているうえ、神経を抜いていることも多く、ちょっとした衝撃で割れてしまいがちです。
治療を繰り返していたり、根っこ部分の歯が加齢や歯周病などで薄く脆くなっていたりすると、さらに割れやすくなります。
また、差し歯や歯が割れた部分は、細菌感染を起こすケースも少なくありません。
症状が悪化するとほかの治療法も適用できなくなるリスクもあるため、すみやかに歯科医院で治療を受けることが推奨されます。
「あんしんインプラント」で根っこのない歯も美しく!

根っこのない歯を美しく丈夫で自然な状態にしたいなら、インプラント治療がおすすめです。
インプラント治療のことなら「あんしんインプラント」にご相談ください。
あんしんインプラントとは
「あんしんインプラント」とは、日本インプラント株式会社が運営する、インプラント治療の全国ネットワークです。
実績豊富で信頼性の高いインプラント専門医が在籍する歯科医院と提携し、お住まいの地域や希望に合わせて紹介を行っています。
治療にあたるのは、CTスキャナやオペ室と同等の設備、衛生状態などインプラント治療に適した環境を備えているのはもちろん、歯科医師の人柄、医院の経営状況などの、厳しい審査基準を満たした、臨床経験年数19年以上のプロフェッショナルです。
そのほか、インプラント治療を不安や負担なく受けられるよう、さまざまなサポートを提供しています。
治療費の目安
あんしんインプラント提携歯科医院での治療費は、1本あたり約35万〜55万円で治療できるパッケージ料金です。
一般的なインプラント治療では、1本あたり約60万円もの高額な費用や、治療の進行具合に応じた追加費用がかかることもあります。
あんしんインプラントなら、見積り時に提示した金額以外の追加費用は一切ありません。
また、初診相談(カウンセリング)と、3回分の術後検診が無料で受けられるので、術前・術後も安心です。
治療期間
インプラントの平均的な治療期間は約6カ月〜1年間です。
各工程でしっかりと時間をかけ、2回の手術に分けて装置を取り付けることで、安全性と術後の安定感を確保しています。
一見すると長いように思うかもしれませんが、治療期間中の通院回数は平均2.5回程度(※埋入本数3本以下の場合)、手術も基本的に日帰りです。
治療を受ける方の希望や、口腔内の状態によっては、1回の手術で人工歯の装着まで完了する「1回法」も適用できます。
日常生活や仕事などに、過度な負担を与える心配はありません。
あんしんインプラントの保証・サポート内容
あんしんインプラントでは、最長10年の保証制度を用意しています。※1
治療後、違和感や不具合が発生した場合には、追加費用なしで再治療が受けられます。※2
また、支払いの際は、頭金なしで最大120回の分割払いが可能です。※3※4
一人ひとりの経済状況やライフスタイルに合わせて、無理のない支払いプランが選べます。※5
※1 保証期間は、治療内容や、担当歯科医師の判断によって異なります
※2 保証を受けるには、定期検診に通っていることが条件です
※3 分割払いには審査があり、結果によっては頭金が発生したり、利用できない場合があります
※4 分割払いには金利が発生します
※5 分割払いが利用できるのは、完済時に80歳までの方のみとなります
インプラント治療が適用できないケース
以下に該当する方は、手術や術後のインプラント残存率低下のリスクが高いため、適用できないことがあります。
- 重度の全身疾患や持病のある方
- 骨粗しょう症の薬など、インプラント治療の妨げとなる可能性のある一部の薬を服用している方
- アレルギーのある方
- 顎の骨が痩せて薄くなっている方
- 高齢で体力が著しく低下している方
- 16歳未満の方
とはいえ、全身疾患や服用中の薬がある方、アレルギーのある方などでも、かかりつけの医師と連携し、確認を取りながら、一人ひとりに最善の治療法を探していきます。
また、あんしんインプラント提携歯科医院の多くは、顎の骨を補う「骨造成手術」に対応しています。
顎の骨の厚みを増やせば、問題なくインプラント治療が可能です。
もし対応できないときも、治療が可能な別の歯科医院を紹介するのでご安心ください。
インプラント治療に関するFAQ
以下では、インプラント治療に関するよくある疑問・質問を集めました。
根っこがない歯の治療にインプラントが推奨される理由は?
歯の治療にインプラントをおすすめする理由は、天然歯に遜色ない見た目の美しさと噛む力が取り戻せるからです。
先述のとおり、欠損歯の治療には入れ歯やブリッジも適用できるものの、審美性や噛む力はインプラントに及びません。
また、インプラントはほかの治療法と比べ寿命が長く、術後約10〜15年は持つといわれています。
健やかな口腔内環境を保つことで、平均寿命を超えて半永久的に使えるともいわれており、長い目で見てコストパフォーマンスに優れ、治療後の満足度も高い治療法です。
インプラント治療は痛い?
インプラントの治療中は局所麻酔を使用するので、痛みはほとんど感じません。
痛みが不安な場合は、静脈内鎮静法を適用することも可能で、うとうとしている間に治療が終わります。
また、術後に痛みや腫れ、多少の出血が生じることはありますが、処方された抗生剤と痛み止めを服用することで対処できる程度です。
なお、術後1週間が経過しても症状が治らないときは、治療を受けた歯科医院に相談してください。
インプラント治療中は歯がない?
インプラント治療中、インプラント埋入手術から人工歯装着までの間は、歯がない状態となります。
とはいえ、多くの場合、治療中は仮歯を装着するため、歯がないまま長期間過ごすことはほとんどありません。
また、口腔内や身体の状態、治療を受ける方の希望によっては、インプラントを埋め込んだ直後に仮歯を装着する「即時荷重」という治療法が適用できることもあるので、お気軽にご相談ください。
まとめ

差し歯ができるのは、根っこが残っている歯を治療するときのみです。
歯の根っこ自体は残っていても、その状態が健やかでないと適用できないこともあります。
また、差し歯をした歯は脆くなりやすく、同じ方法での再治療ができないことも多いため、長持ちさせるのは難しいかもしれません。
歯の根っこがないときの治療法には「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」があります。
いずれの治療法にもメリット・デメリットが存在しますが、天然歯に遜色ない見た目・噛み心地を取り戻したいときには、インプラントが有力な選択肢です。
インプラント治療を検討しているなら「あんしんインプラント」へご相談を。
提携歯科医院の紹介と初診相談を無料で実施しています。
初診相談を受けたからといって、無理に治療を勧めることは決してありません。
経験豊富な歯科医師と一緒に、あなたにとって最善の治療法を見つけましょう。
まずはお気軽にお問い合わせください。
>>インプラント治療のご相談は「あんしんインプラント」へ
>>【無料】インプラントガイドブックのご請求はこちら
>>【無料】初診相談のお申し込みはこちら