インプラントに
デメリットはある?
治療中・老後のリスクと
失敗の回避策
インプラントは、天然歯に近い見た目と感覚が取り戻せる治療法です。
しかし、どれほど優れていても、デメリットがまったくない治療法は存在しません。
メリット・デメリットの両面を理解し、納得のうえで治療法を選択することが大切です。
今回は、インプラントのデメリットについてまとめました。
失敗や老後のリスクを軽減し、インプラントの利点を最大限に活かすポイントも紹介します。
インプラント治療はデメリットがあるからやめたほうがいい?

「デメリットがあるならインプラントはやめたほうがいいのでは?」と思うかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
噛み心地・見た目ともに天然歯とほとんど同じ感覚が取り戻せるほか、会話や食事が快適になり、QOL(生活の質)の維持・向上につながります。
また、噛む力がしっかり伝わり、顎の骨や脳にほどよい刺激が加わることで、さまざまな器官を健やかに保つ効果も期待できるでしょう。
インプラントにはデメリットが存在するとはいえ、リスクが一切ない治療法はほとんどなく、入れ歯やブリッジなどのほかの治療法も同様です。
治療法を選択する際は、ポジティブな面ばかりではなく、ネガティブな部分もあることを理解し、納得のうえで選択しましょう。
◾️インプラントとはどのような治療法なのか詳しく知りたい方はこちら
インプラントのデメリット

インプラント治療は、主に次の6点がデメリットだといわれています。
● 費用が高い
● 手術がある
● 治療期間が長い
● 適用できない場合がある
● 術後も定期的なメンテナンスを要する
● 寿命がある
費用が高い
インプラントの費用相場は、1本あたり約35万〜55万円です。
原則として保険適用外の治療法なので、人工歯の素材によっても異なりますが、治療費が高額になる傾向にあります。
とはいえ、インプラントは長持ちするため、長い目でみて経済的です。
確定申告で医療費控除を受けられるほか、分割払いが可能な歯科医院も多く、費用を抑えて治療する選択肢があります。
>>インプラントの具体的な費用を知りたい方はこちら:
手術がある
インプラント治療では、1回ないし2回の手術があります。
また、顎の骨の量や厚みが足りない場合は、インプラントを埋め込む前に骨造成手術を行わなければなりません。
しかし、手術の際は麻酔を施すため、痛みはほとんど感じません。
入院は不要で、術後の痛みは薬で抑えられます。
>>インプラント治療の痛みについて知りたい方はこちら:
治療期間が長い
インプラントは、すべての治療が完了するまでにある程度の時間を要します。
治療法によっても異なりますが、全工程が完了するまでに数カ月〜1年程度かかります。
とはいえ、平均通院回数は、3本以下であれば約2.5回です。
1回の治療にかかる時間は数十分程度。
手術も抜歯程度の時間しかかかりません。
適用できない場合がある
インプラント治療は、既往歴・現病歴や服用薬、アレルギーの有無や種類によっては適用できない場合があります。
しかし、上記に該当する場合でも、自身に合ったインプラント治療が提案される可能性があります。
また、歯科医院および歯科医師の方針や技術によって判断が異なるため、 もし、以前断られたことがあるなら、セカンドオピニオンを受けてみてください。
術後も定期的なメンテナンスを要する
インプラント治療後は、日々の丁寧なホームケアと、3カ月〜半年に1回程度の定期検診が必要です。
適切なメンテナンスを欠かすと、人工歯・装置の劣化や噛み合わせの悪化、感染症などにより、口腔内環境の悪化や、インプラントの寿命が短くなる恐れがあります。
しかし逆にいうと、定期的な通院により、歯の健康習慣がつくれます。
プロから正しいホームケアが学べるほか、口腔内環境の悪化の早期発見にもつながり、お口の健康を保ちやすくなるでしょう。
寿命がある
インプラントには寿命があり、劣化によるグラつきや故障、破損、脱落などの恐れがあります。
寿命がきたインプラントは再治療の必要があり、その分負担や費用もかさみます。
とはいえ、インプラントの一般的な寿命の目安は10〜15年です。
一般的な入れ歯やブリッジと比べ、圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
ケア・メンテナンス不足や生活習慣を改善することで、寿命が最大限に延ばせます。
>>インプラントの寿命がどれくらいあるのかを知りたい方はこちら
インプラントが老後にもたらすデメリット

インプラントは、術中や治療直後のほか、老後に次のようなデメリットが生じることもあるといわれています。
- ケアやメンテナンスに支障が出る
- トラブルのリスクが高まる
- 経済的な不安が生じやすくなる
ケアやメンテナンスに支障が出る
老後になると、交通手段や体力的な問題から、継続的な通院が難しくなる可能性があります。
老後の通院やケアに関する不安は、訪問診療や通院時の送迎サービスを活用することで軽減できます。
また、自分でブラッシングを丁寧に行うのが難しくなった場合は「オーバーデンチャー」に変更するのも一つの手です。
取り外してのお手入れが可能なほか、一般的な入れ歯より外れにくく、使用感にも優れます。
■インプラントオーバーデンチャーの詳細はこちら
トラブルのリスクが高まる
高齢になると、体力や身体の抵抗力の低下に伴い、感染症や炎症などの口腔内トラブルや全身疾患を発症しやすくなります。
インプラントにも悪影響を及ぼす恐れがあるほか、体力的に再治療が困難になることもあり得ます。
ただし、上記のデメリットは、あくまでも可能性であり、必ずしも起こるとは限りません。
日常的なケアと通院メンテナンス、異常の早期発見により、健康な口腔内環境が保てます。
経済的な不安が生じやすくなる
インプラントは、治療費が高額になることも老後の不安になりやすいポイントです。
デンタルローンの支払いが途中で難しくなったり、再治療の費用が用意できなくなったりするのではと心配な方もいるでしょう。
アフターフォローや保証の充実した歯科医院や治療プランを選択しておけば、老後の急な歯のトラブルの際も安心です。
インプラントのデメリットを抑えてメリットを最大限に活かすには?

インプラント治療のリスクや後悔を減らし、メリットを最大限に活かすには、次の3点を心がけてください。
- 信頼できる歯科医院で治療を受ける
- お手入れを欠かさない
- 生活習慣を改善する
信頼できる歯科医院で治療を受ける
安心してインプラント治療を受けるためには、信頼できる歯科医師の下で十分な情報提供とカウンセリングを受け、納得して選択することが大切です。
現在かかりつけの歯科医院が、インプラントの専門とは限りません。
術後のメンテナンスを含めると長い付き合いとなるため、経営状況が健全で設備・環境が整っていることや腕がよいのはもちろん、
何でも気兼ねなく相談できる歯科医院や歯科医師を選びましょう。
お手入れを欠かさない
メンテナンスは、インプラントを清潔に保ち、人工歯や装置の異常をすみやかに察知するために欠かせないプロセスです。
ケアを怠ると、インプラント周囲炎を発症し、口腔内環境が悪化し、装置の寿命を縮める原因になります。
治療後のホームケアでは、歯ブラシやフロスなどを使い、毎日丁寧にお手入れしてください。
また、3カ月〜半年に1回程度は定期検診を受け、プロによる専門的なお手入れと不具合のメンテナンスをしましょう。
正しいホームケアに関するアドバイスや、健やかな口腔内環境を保つヒントも得られるので、欠かさずに通院してください。
生活習慣を改善する
インプラントの術後トラブルは、生活習慣に起因するものも少なくありません。
たとえば、不規則な睡眠や食事、喫煙などの習慣は、免疫力や抵抗力の低下を招き、術後に腫れや出血が長引いたり、感染症を引き起こしたりなどのリスクを高めます。
インプラントの治療中はもちろん、術後も歯科医師の指示に従い、生活習慣の改善を試みましょう。
また、外で日光を浴びながらの適度な運動は、骨の構築や強化に役立つため、日々に積極的に取り入れることをおすすめします。
まとめ

インプラントにはデメリットが存在するものの、その多くがちょっとした工夫や知識で解決できます。
むしろ、天然歯に近い感覚が取り戻せる、現時点では数少ない画期的な治療法です。
インプラントに関する疑問や不安から治療をためらっているなら、まずはお近くの「あんしんインプラント」提携歯科医院で無料カウンセリングを受けてみませんか。治療法の仕組みがよく分かるガイドブックも無料で進呈していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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