前歯のインプラントについて
特徴・費用・ブリッジとの
比較など
よくある疑問を解説

前提として、インプラントは、治療箇所にかかわらず、適用条件や治療の流れ・期間などの基本的な条件は同じです。

ただし、前歯の治療ならではといえる、以下3つの特徴があります。

• 審美性が特に重視される
• 治療が難しい
• 付帯手術が必要になることがある

前歯は、歯の中で最も目立つ部分です。

奥歯と比べ、些細な違和感が見た目に大きく影響するため、審美性が重視される傾向にあります。

審美性は、人工歯およびアバットメント（連結部分）の素材のほか、インプラントを埋め込む位置や深さ、角度などによっても左右されるため、卓越した技術が求められます。

◾️インプラントの装置や術法にはどのような種類があるのか知りたい方はこちら

インプラントの種類は何がある？特徴を解説！

前歯は、奥歯より小さく、繊細なパーツです。

インプラントを埋め込むにも、緻密な調整と、細心の注意を払わなければなりません。

くわえて、前歯部分の骨は奥歯と比べて薄く、インプラントを埋め込めるスペースが狭いため、治療には特に高い技術が要求されます。

ゆえに、前歯のインプラントは対応できないという歯科医院もめずらしくなく、歯科医院選びでは慎重な見極めが必要です。

◾️前歯のインプラント治療が難しいといわれる理由をさらに詳しく知りたい方はこちら

前歯のインプラント治療が難しい理由は？費用や治療期間について解説

前歯の部分にある骨や歯茎は、他の部分と比べて痩せやすい傾向にあるといわれています。

特に、前歯が欠損した部分の骨と歯茎は、時間の経過とともにどんどん痩せやすくなります。

もし前歯の骨や歯肉の量が不十分なままインプラントを埋め込むと、手術が失敗したり、治療後に歯茎が下がって連結部分が露出したりする恐れが否めません。

そのため、前歯のインプラント治療では、事前に骨の厚みを増やす骨造成手術や歯茎を補う歯肉移植を施すケースも多いです。

骨造成や歯肉移植を行う場合、さらに難易度が上がり、治療期間も長くなることを踏まえ、対応する歯科医院でのすみやかな治療開始が推奨されます。

前歯1本あたりの費用の目安は、約35万〜55万円です。

相場としては、奥歯と大きな違いはありません。

しかし先述のとおり、前歯は審美性が重視されるパーツであり、高品質な人工歯やアバットメントを選択する方が多い傾向にあります。

さらに前歯のインプラントでは、骨造成や歯肉移植など、インプラント治療に付随する手術を要することも少なくありません。

◾️インプラント1本あたりの費用相場とその内訳を知りたい方はこちら

インプラント1本あたりの費用は？前歯・奥歯や本数による金額の違いと負担軽減のコツ

インプラントとブリッジは、いずれも歯の欠損を補う補綴（ほてつ）治療の一種です。

どちらがよいかは、予算や仕上がりの希望によって異なるため、一概にはいえません。

治療法の選択基準となるのは、主に以下5つのポイントです。

見た目の美しさや噛み心地をよくしたいなら、インプラントがおすすめです。

見た目が自然で、噛む力や咀しゃく能率も天然歯に遜色ありません。

寿命も長く、丁寧なケアとメンテナンスを徹底すれば半永久に使用できるといわれています。

ただインプラントは、保険適用外の自由診療となるため費用が高額になりやすく、治療の際に1回ないし2回の手術が必要です。

とはいえ、持ちのよさを踏まえると長い目でみてコストパフォーマンスに優れます。

また手術の際は入院不要であり、通院回数は3本以下であれば平均2.5回程度なので、日常生活を送りながら治療が行えます。

術中の痛みもほとんどありません。

一方ブリッジは、保険診療による治療が可能なので費用が抑えられるほか、外科手術も不要です。

しかし、人工歯や装置の種類にもよりますが、見た目や噛み心地、寿命はインプラントに劣ります。

また、ブリッジを装着するには両隣の歯を削る必要があり、健康な天然歯が残っていることが適用条件です。

両隣の歯を支柱とする仕組みになっており、天然歯の寿命を縮める原因になりがちです。

くわえて、ブリッジ治療で審美性を高めようとすると、保険適用外となるため、その分費用がかかる点にも注意しましょう。

◾️インプラントとブリッジのどちらの治療法を選択するか迷っている方はこちら

インプラントかブリッジか？あなたに最適な治療法を徹底解説

前歯のインプラント治療では、欠損部分に仮歯や入れ歯を装着します。

すべての治療が完了するまでの数カ月〜1年の間、歯がないままになることはなく、日常生活での動作や見た目にほとんど支障はありません。

治療中の欠損歯をカバーする手段は、ライフスタイルや口腔内環境によってベストな方法が異なるため、歯科医師と相談して決めます。

また治療中、仮歯や入れ歯を使用しているときも、丁寧なホームケアでお口の清潔を保つよう努めましょう。

なお、奥歯の場合は前歯とは異なり外から目立ちにくく、噛む負担のかかりやすい部分なので、あえて仮歯を入れないで治療を進めることもあります。

前歯の治療法としてインプラントを選択するときは、次の3つのポイントを心がけてください。

• 実績豊富な歯科医院を選ぶ
• カウンセリングで納得いくまで相談する
• アフターケアを徹底する

前歯のインプラントは、細心の注意と繊細な技術が求められる治療です。

少しのミスが、審美性や使用感に大きく影響します。

現在のかかりつけ医がインプラントに特化しているとは限らないため、通い慣れているからといって安易に任せるのはおすすめできません。

インプラント治療を受けるなら、実績豊富な歯科医師が在籍する歯科医院を選びましょう。

実績豊富な歯科医院・歯科医師は幅広い症例を経験しているため、一人ひとりの口腔内環境や希望に合わせて最適な医療を提供してくれるはずです。

インプラント治療を成功させるには「インフォームド・コンセント」の徹底が肝心です。

インフォームド・コンセントとは、医師による十分な説明と患者の同意の下で治療を行うプロセスを指します。

少しでも疑問や不安を残したまま治療を進めた場合「こんなはずでは……」と後悔するかもしれません。

また、歯科医師とは術前検診のほか、術後のメンテナンスでも長い付き合いとなるため、相性が重要だといえます。

治療を決める前に、診察の様子や説明の内容から、どのようなことでも気兼ねなく話せるか、信頼できるかどうかなどを見極めることが大切です。

埋め込んだインプラントを長持ちさせるには、毎日のホームケアと、定期的な通院によるメンテナンスが不可欠です。

アフターケアを怠ると、装置の劣化による脱落や破損のほか、インプラント周囲炎という歯周病のような感染症になってしまう恐れがあります。

インプラント治療後のトラブルは、丁寧なアフターケアで防げます。

ホームケアは、ブラッシングを基本にフロスも併用して丁寧にお手入れし、3カ月〜半年に1回は受診してメンテナンスを受けましょう。

前歯のインプラントは、奥歯と比べて高い審美性が求められることから、費用が高額になりやすい傾向にあります。

また構造上、治療の難易度が上がるほか、骨造成や歯肉移植などの付帯手術を要するケースも少なくありません。

安心して治療を受けるためには、インプラントに特化した歯科医院を選ぶことが大切です。

前歯のインプラント治療を考えているなら「あんしんインプラント」にご相談ください。

全国の提携歯科医院で、無料カウンセリングが受けられます。

もちろん、カウンセリングを受けたからといって、インプラント治療を無理に勧めることは決してありません。

専門の歯科医師とじっくり話し合い、一人ひとりに最善の治療法を一緒に見つけましょう。

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