老後のインプラントは
デメリットが多い?
悲惨・大変と
いわれる要因と
高齢で治療を受ける
メリット
老後のインプラント治療は、決してデメリットばかりではありません。
天然歯に遜色ない噛む力を取り戻し、健やかな毎日につながるので、むしろ高齢になったときにこそ検討していただきたい治療法です。
老後のリスク対策についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
インプラント治療は、歯を失うことの多い老後に検討する機会が増えてくることが予想されます。
ただ、保険適用外の自由診療であり、外科手術も伴うことから、老後にインプラントを受けることや、治療後の生活に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、老後のインプラント治療で生じる可能性のあるデメリットについて解説します。
リスクを回避する方法や、高齢の方にこそインプラント治療が推奨される理由も説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
老後もインプラント治療は受けられる

インプラントは、17歳以上のほぼすべての方が受けられる治療です。
歯が1本もない、骨粗しょう症を患っているといった高齢の方も、手術方法の選択や、付帯手術を行うことで治療が受けられます。
むしろ、歯が抜けやすくなる老後にこそ、健康寿命を延ばすためにインプラントは効果的です。
実際に、インプラントは70〜75歳未満の方が装着する事例が最も多く、80歳以上の方の治療例も報告されています。
インプラントの寿命は10〜15年であることを踏まえると、適切なケアおよびメンテナンスで、半永久的に保てるでしょう。
入れ歯やブリッジなどの治療法より寿命が長いほか、治療箇所は虫歯になる心配がなくなるため、コストパフォーマンスに優れる治療法です。
一般的な入れ歯より噛む力が強く、審美性の調整もきくので、最近は入れ歯からオーバーデンチャーに変える方も増えています。
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老後にインプラント治療を受けるデメリットとリスク対策

ここからは、老後のインプラント治療で起こり得る5つのデメリットと、そのリスク対策をみていきましょう。
適用できない症例が増えてくる
インプラント治療では外科手術を伴いますが、高齢になると身体的な問題から適用が難しくなることがあります。
極端に体力が落ちている方や、糖尿病・高血圧などの慢性的な全身疾患のある方は、治療が制限されるかもしれません。
くわえて、薬の飲み合わせの問題も生じるため、その調整も必要です。
ただし、手術といっても大掛かりなものではなく、抜歯程度の負担です。
術中の痛みもほとんどありません。
健康上の不安を抱えている場合も、治療を受ける方の希望や状態を踏まえ、最善の治療法を提案してもらえるはずです。
骨量の減少が治療内容に影響を及ぼす
一般的に、高齢になると、骨量が減少しやすくなります。
顎の骨量が足りないと、そのままではインプラントが埋め込めません。
また、インプラントと骨の結合速度が遅くなる傾向にあり、うまく定着しなかったり、しっかり支えられなかったりすることもあります。
とはいえ、顎の骨量が足りなくても、事前に骨の厚みを増やす骨造成手術を行えば問題ありません。
インプラントでしっかり噛める状態をキープすれば、顎の骨が痩せるのを防げるため、一石二鳥です。
通院が大変になる
インプラント治療にかかる期間の目安は、数カ月〜1年程度であり、その間は通院を要します。
治療後も、定期的な通院メンテナンスが必要です。
といっても、3本以下であれば、治療が完了するまでの平均的な通院回数は2.5回程度です。
基本的に入院は不要で、その日のうちに帰れるので、日常生活への支障はほとんどありません。
また通院メンテナンスは、3カ月〜半年に1回が目安です。
歯科医院によっては、訪問診療や通院時の送迎サービスを提供している場合もあり、活用することで通院の負担が軽くなるでしょう。
費用負担が相対的に大きくなる
インプラントの費用相場は1本あたり約35万〜55万円であり、全額自費となります。
老後は収入が以前より減少する方も多く、相対的に経済的な負担が大きく感じることもあるでしょう。
しかし、インプラントは持ちがよく、治療箇所は二度と虫歯にならないため、長い目で見てコストパフォーマンスに優れる治療法です。
また、医療費控除で治療費の一部が還付される可能性があるほか、節税にもつながるため、確定申告を行うことで負担が軽減できます。
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丁寧なケアが難しくなる
高齢になると、病気や認知症などで自身での丁寧なお手入れが難しくなることも少なくありません。
適切なケアを怠ると、装置の寿命が短くなるほか、インプラント周囲炎という歯周病のような感染症にかかる恐れがあります。
とはいえ、インプラント後の基本的なホームケアは、ブラッシングやフロスなどでOKです。
自宅での特殊なお手入れは一切なく、従来のケア方法を変える必要もないため、大きな手間や負担はかかりません。
介護や看護の関係上、通常のブラッシングを行うのが難しい場合は、オーバーデンチャーという取り外し式のインプラント義歯に変更するのも一つの手です。
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インプラントオーバーデンチャーとは?治療法・費用やメリット・デメリットを解説
老後にこそインプラントをおすすめする理由

インプラントは、老後の備えや、高齢の方にこそおすすめしたい治療法です。
失った歯をインプラントで補うことで、次のようなメリットが得られます。
- 健康寿命を延ばす効果が期待できる
- 自然で若々しい口元が保てる
- 周囲の健康な歯を残せる
- 認知症のリスクを下げる
健康寿命を延ばす効果が期待できる
インプラントには歯の根っこ部分があるため、噛む力が天然歯に遜色ありません。
しっかり噛める歯を取り戻すことで、十分な噛む力や咀しゃく能率が維持できます。
噛むことは、食べ物の消化吸収を促し、健康な身体づくりに欠かせない要素です。
食べ物を十分に噛まないまま飲み込んで喉に詰まったり、誤嚥性肺炎を防いだりする効果もあります。
噛む力を取り戻すことで、食べ物の種類を選ばず食事が楽しめるので、老後のQOL(生活の質)の維持・向上にもつながるでしょう。
自然で若々しい口元が保てる
口腔内に十分な歯が残っていないと、口元が下がってきたり、凹んだような印象になりやすくなります。
また顎の骨は、適度な刺激が加わることで厚みを保っているため、噛む力が十分に伝わらないとどんどん痩せていってしまいます。
失った歯を補うだけであれば入れ歯やブリッジでもカバーできますが、不自然に目立ってしまうことも少なくありません。
インプラントなら、素材の選択肢が多く審美性の調整の幅が広いので、自然で若々しい口元を維持することにつながります。
噛む力も伝わりやすく、顎が痩せるのを防げることも大きなメリットです。
周囲の健康な歯を残せる
ブリッジや入れ歯だと、装置の構造上、装着時や噛んだときに周囲の歯に負担がかかり、欠損や口腔内環境の悪化を招く恐れがあります。
特にブリッジでは、治療箇所の両隣の歯を削る必要があるため、歯の健康を損なう原因になりかねません。
インプラントは、周囲の歯に依存しない独立した装置です。
治療箇所の周囲の歯に悪影響がほとんどなく、健康な歯を残せます。
認知症のリスクを下げる
一説によると、歯の喪失は、老後の認知症リスクを上げる危険因子だといわれています。
歯がないまま放置すると、食事に支障が出るだけではなく、認知機能の低下にもつながるリスクも指摘されました。
歯の有無だけが発症に関与しているわけではないものの、噛む力を保つことは、認知症リスクを下げるために重要なことだといえるでしょう。
まとめ

「インプラント治療は老後が悲惨」「大変だからやらないほうがいい」というのは誤解です。
インプラント治療を受けることで、健やかな口腔内環境を取り戻せます。
デメリットに感じる部分もあるかもしれませんが、天然歯に遜色ない噛む力を取り戻すことは、リスク以上に大きなメリットです。
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