インプラントにした前歯の10年後とは？
長持ちのコツと
寿命がきたときの対処法

インプラントは入れ歯やブリッジと比べ長持ちですが、寿命があり、日々の生活や時間の経過とともに少しずつ劣化します。

今回は、インプラント治療の寿命の目安となる10年後に焦点を当てました。

寿命を延ばし「やらなきゃよかった」とならないためのポイントも解説します。

インプラント治療後、年を取ったらどうなるのか気になっている方はぜひご覧ください。

インプラントの平均的な寿命は約10〜15年です。

もともと前歯部分の顎は厚みが薄い傾向にあり、歯茎が痩せやすいことから、奥歯よりインプラントの持ちが悪くなることもあるといわれています。

とはいえ、寿命はあくまでも目安です。

装置の性能や個体差にもよりますが、適切な取り扱いとメンテナンスの継続で、寿命を超え、半永久的に使い続けることも可能だといわれています。

10年後には、インプラントに寿命がきたり、老化で顎の骨が痩せたりして、故障や使用感・色の不具合、装置の脱落などの恐れがあります。

上部構造である人工歯や、連結部分であるアバットメントの破損・欠損や不具合なら、それを交換・調整するだけで再治療完了です。

顎の骨に埋め込んだフィクスチャー（インプラント体）の故障・脱落や、顎の骨が原因の場合は、再手術が必要となります。

時間の経過や口腔内環境の変化に伴い、歯全体の噛み合わせが悪くなることがあります。

インプラントやその周囲に問題がなくても、ほかの歯のトラブルを放置すると、口腔内全体に悪影響を及ぼすケースもめずらしくありません。

口腔内環境が悪化すると、虫歯や歯周病のリスクが高まるほか、消化不良による内蔵へのダメージや全身の不調、輪郭の変化につながるリスクもあります。

噛み合わせは自分では意識しにくいため、歯科医院での定期的なチェックが必要です。

強すぎる力でブラッシングしたり、クリーニングが不十分だったりすると、歯茎へのダメージや感染症などにより、歯茎が下がってくることがあります。

インプラントを埋め込んだ部分の歯茎が下がると、装置が露出し、見た目が悪くなってしまうでしょう。

審美的な問題だけではなく、口腔内環境の悪化でインプラントの寿命が縮まるほか、別の歯の健康を損ねる原因にもなるので注意しなければなりません。

一般的に、インプラント治療後の保証制度の期限は10年程度に設定されています。

多くのインプラント装置の耐用年数が約10年だからです。

保証期間内であれば無料で再治療が受けられますが、期限が切れると自己負担となります。

先述のリスクは、あくまでも可能性の一つであり、適切に対処すれば必ずしも現実になるとは限りません。

比較的劣化しやすいといわれる前歯のインプラント治療のリスク対策として、次のポイントを押さえておきましょう。

• 信頼できる歯科医院を選ぶ
• 丁寧なホームケアを心がける
• 定期検診を受ける
• 生活習慣を見直す

インプラント治療の成功率と予後を良好にするには、専門性が高く、腕のよい歯科医師の下で治療を受けることが重要です。

最善の治療法の提案や、装置の角度および噛み合わせなどの調整は、豊富な知識・経験と高度な技術・設備が要求されます。

治療箇所だけではなく、今後治療を要する可能性のある歯のことも踏まえ、一人ひとりの状態や要望に応じたプランを提案できるのは、優れた知識・技術や実績があってこそです。

信頼できる歯科医院を選べば、治療中はもちろん、術後も安心して過ごせます。

インプラント治療後のメンテナンスの基本は、毎日のホームケアです。

虫歯や歯周病、インプラント周囲炎などの発症を防ぎ、インプラントと口腔内環境を良好に保つためには、セルフメンテナンスが欠かせません。

特殊な器具は必要なく、ブラッシングやデンタルフロスなどでのお手入れで十分ですが、すみずみまで丁寧に清掃することが大切です。

インプラント治療後は、必ず歯科医院での定期検診を受けてください。

どれほど丁寧にお手入れしていても、自力では落とし切れない歯垢が残ってしまうからです。

定期的な通院は、口腔内トラブルの早期発見・治療開始という観点からも重要だといえます。

また定期検診の受診は、保証の適用条件になっているケースが多いです。

特に問題や違和感がなくとも、治療後は3カ月〜半年に1回程度を目安に通院し、メンテナンスを受けるよう心がけましょう。

次のような習慣があると、インプラントの寿命を縮める原因になります。

• 喫煙
• 過度な飲酒
• 歯ぎしり・食いしばり

特に喫煙は、インプラントの寿命が短くなるだけではなく、免疫力や血流を低下させ、虫歯や感染症になりやすくなることが報告されています。

禁煙が推奨されますが、どうしても難しい場合は減煙を心がけてください。

また歯ぎしりや食いしばりは、インプラントに過剰な負荷を与えて寿命を縮める原因になるので、歯科医院や口腔外科に相談してみるとよいでしょう。

前歯のインプラント治療後10年が経過し、もし脱落や不具合が生じたときは、次のいずれかの方法で対処します。

• 再治療・調整する
• ブリッジや入れ歯にする

インプラントの不具合や故障、脱落が生じたときや、明らかな不具合がなくても違和感を覚えたときなどは、すぐに歯科医院を受診しましょう。

口腔内の状態やトラブルの原因を確認し、最善の選択肢を提案してくれるはずです。

早期に受診すれば、再治療ではなくメンテナンスで対処できることもあるので、放置せずすみやかに相談してください。

インプラントに代わる治療法として、入れ歯やブリッジがあります。

いずれも保険適用の治療法が選択でき、外科手術もないため、経済的・身体的な負担が軽減するでしょう。

ただし、入れ歯・ブリッジのいずれも、周囲に負担がかかり、健康な歯を失う可能性が高まります。

また、歯の根っこがなく噛む力がしっかり伝わらないため、歯茎や顎の骨が痩せやすくなってしまいます。

顎の骨が痩せると、再びインプラントにしたいと思っても、骨造成や歯肉移植などの付帯手術を行わなければなりません。

付帯手術を伴うインプラント治療は、受けられる歯科医院が限られ、治療工程や期間、身体的・経済的な負担も大きくなることも把握しておきましょう。

前歯に埋め込んだインプラントは、10年後に寿命がきて、不具合が生じることもあるかもしれません。

しかし、適切な取り扱いの継続で、平均寿命を超えて使い続けることも可能だといわれています。

奥歯より予後が悪くなりやすいといわれる前歯のインプラントを良好な状態に保つには、生活習慣の見直しと丁寧なホームケアを行い、定期的に歯科検診を受けることが大切です。

「あんしんインプラント」は、治療中はもちろん、術後も手厚いフォローを提供します。

治療後、再治療保証は最長10年間、術後検診も3回まで無料です。

インプラントや治療後について疑問や不安があるなら、無料カウンセリングで納得いくまで相談してみませんか。

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