インプラント治療で腫れた!?
原因・対策や引かないときの
対処法を解説
インプラント治療後には腫れることがあり、ピークは術後2〜3日程度です。
原因は多くの場合、身体の免疫反応ですが、腫れや痛みがひどい・引かないときは感染やミスの恐れもあるため、すみやかに受診してください。
腫れ・痛みの適切な対処法も解説しています。
インプラント治療は外科手術を伴うことから、術後に歯茎や頬に腫れが生じることがあります。
腫れといっても、基本的に数日で治まりますし、鎮痛剤が処方されるので、過度な心配は不要です。
今回は、インプラント治療で腫れが生じる理由や炎症の程度、ピークはいつまでかを解説します。
腫れが引かないときや噛むと痛いとき、治療から数年後に痛みが生じたときの対処法もまとめました。
インプラント治療による腫れのピークは?いつまで続く?

インプラント治療で腫れやすいタイミングは、手術の直後です。治療本数が多いほど、腫れも生じやすい傾向にあります。
とはいえ前提として、数本程度のインプラント治療で患部がひどく腫れることはほとんどありません。
基本的には、処方された抗生物質を用法・用量を守って飲み、必要に応じて鎮痛剤を使えば抑えられる程度です。
手術後2〜3日をピークに徐々に落ち着き、約1週間後には治まります。
痛みがひどい場合や長引くときは、治療の失敗や感染症などのトラブルが生じている恐れがあります。
術後約1〜2週間を目安に、強い腫れ・痛みが引かないときは、すみやかに歯科医院へ相談してください。
インプラント治療で腫れが生じる理由

インプラント治療で腫れが生じることはめずらしくありません。
その原因は、主に次の4つにあります。
- 免疫反応
- 付帯手術
- 細菌感染
- インプラント周囲炎
免疫反応
インプラント治療後の腫れは、多くの場合、身体の免疫反応によるものです。
免疫反応とは、傷を負ったり、細菌に感染したりしたときに生じる、身体の防衛機能を指します。
血流を増やし、傷を早く治そうとする過程で腫れや熱が出ることがありますが、免疫が正常に働いているという証拠なので、心配はいりません。
炎症が長引くときや、治療完了後もしばしば腫れ・痛みが生じる場合は、トラブルの可能性があるので注意しましょう。
付帯手術
インプラント治療の前に骨造成や歯肉移植などの付帯手術を行なっている場合は、腫れが長引くことがあります。
単純に、手術範囲が広いほど、腫れの程度も大きくなりやすいからです。
また付帯手術では、歯肉を通常のインプラント治療より深く切開・剥離するケースが多いことも腫れ・痛みが生じやすくなる要因だといえます。
インプラントを埋め込む箇所のほか、移植するための部位を取った場所に腫れ・痛みが生じることもあるようです。
付帯手術による腫れが続く期間は、1週間〜10日程度が目安となります。
この場合の腫れは異常や失敗ではありませんが、腫れや痛みがひどく、長引く場合は歯科医院に相談することをおすすめします。
細菌感染
インプラント治療では、外科手術の工程で細菌感染のリスクが生じます。
細菌感染は、主に衛生面の管理不足が原因です。
歯科医院の環境・設備のほか、自宅での行動やケアの仕方によっても細菌感染を起こすことがあります。
細菌感染による腫れは自然に治るケースが少なく、予後不良の原因にもなるため、腫れ・痛みがなかなか引かないときはすぐに歯科医院に相談しましょう。
インプラント周囲炎
インプラントを埋め込んでしばらく経った後や、数年後に腫れが生じたときは「インプラント周囲炎」を発症している可能性があります。
インプラント周囲炎とは、インプラント治療後に生じる、装置周辺の感染症です。
感染初期は自覚症状がないことも多く、進行すると腫れや膿、出血、痛みなどが生じた後、最終的に顎の骨が溶かされインプラントの脱落を招きます。
インプラント周囲炎は、不十分なメンテナンスや、歯ぎしり・食いしばりによる過度な負荷、喫煙による免疫低下などが主な原因です。
歯周病に似ているものの、インプラント周囲炎のほうが進行が早く、完治しにくいといわれているため予防と早期発見が肝心です。
治療後はメンテナンスを徹底するとともに、もし違和感や腫れなどが生じたときはすぐ歯科医院を受診しましょう。
■インプラント周囲炎とは何か詳しく知りたい方はこちら
インプラント治療の腫れを抑える方法

インプラント治療後の腫れは、次の6点を心がけることで最小限に抑えられます。
- 処方された薬を正しく服用する
- 安静に過ごす
- 傷口を触らない
- 患部外側の頬を冷やす
- 定期検診を受ける
- 腕のよい歯科医院で治療を受ける
処方された薬を正しく服用する
インプラントの手術後には、患部の細菌増殖を抑え、感染を防ぐための処置として抗生物質が処方されます。
処方された抗生物質は、用法・用量を守って、必ず飲み切りましょう。
自己判断で中断すると、身体に耐性がついて抗生物質が効きづらくなり、腫れや痛みが強くなるほか、感染症を誘発することもあります。
安静に過ごす
インプラント治療直後は、血行を促進させるような行為は厳禁です。
たとえば、激しい運動や湯船に浸かっての入浴、サウナ、アルコール摂取などは避けましょう。
血流が増えると、患部の腫れや痛み、熱が生じやすくなります。
一切動いてはいけないわけではありませんが、たくさん汗をかくような行動は控え、普段より多めに休養・睡眠をとることで、回復が促されます。
傷口を触らない
口腔内に傷があると気になるかもしれませんが、手術直後の患部は絶対に触ってはいけません。
治癒の最中の患部は非常に敏感な状態で、傷口が開きやすいからです。
直接触るのはもちろん、刺激を与えるようなことは避けましょう。
食事では刺激になるような食べ物は控え、できる限り柔らかいものを選んだうえ、患部を避けて噛んでください。
手術直後はお手入れにも注意が必要なので、歯科医師の指示に従い、やさしくケアしましょう。
患部外側の頬を冷やす
手術直後の腫れや痛みが気になるときは、患部を冷やすことで和らぐことがあります。
直接患部を冷やすのではなく、その外側の頬に、冷やした濡れタオルなどをやさしく当ててください。
ただし、こうしたクーリングはあくまで一時しのぎです。
腫れや痛みがひどいときや、なかなか引かないときは、すみやかに歯科医院を受診してください。
定期検診を受ける
インプラント治療では、手術の後、数週間〜数カ月の治癒(安静)期間をおくことがあります。
治癒期間中には、患部の状態を確認するため、定期検診の受診が必要です。
受診のタイミングは、歯科医師の判断にもよりますが、3週間〜1カ月に1回程度が目安となります。
また治療が完了した後も、インプラントの状態確認とホームケアだけでは落としきれない歯垢や歯石のクリーニングのため、定期的な通院が必要です。
口腔内環境の悪化予防という観点からも、不具合や違和感があるときはもちろん、何もなくても3カ月に1回程度は検診を受けましょう。
■インプラント治療後に必要なメンテナンスの詳細はこちら
腕のよい歯科医院で治療を受ける
インプラントは、一般歯科より高度な知識と技術が必要な治療法です。
治療中の些細なミスが大きなトラブルにつながるほか、腫れや痛みがひどくなることもあります。
治療の成功率を高め、腫れや痛みなどのトラブルを最小限に抑えられるかどうかは、歯科医師の腕にかかっているといっても過言ではありません。
また、治療の安全性を高めるには、歯科医院の設備・環境の充実度も重要です。
現在のかかりつけ医がインプラントに特化しているとは限らないため、慣れているからという理由だけで選ぶのはおすすめできません。
インプラントに関する専門性が高く、実績豊富な歯科医院を選ぶことで、安心して治療が受けられます。
■安心してインプラント治療が受けられる歯科医院の見つけ方を知りたい方はこちら
まとめ

インプラント治療後に生じる腫れは、身体の正常な免疫反応であることが大半であり、過度な心配はいりません。
ただし、痛み・腫れがひどいときや術後1〜2週間以上経っても引かないとき、数年後にトラブルが生じた場合は感染症の恐れがあるため、すみやかに歯科医院を受診してください。
「あんしんインプラント」では、厳格な当社基準を満たした全国の提携歯科医院を紹介しています。
無料カウンセリングで納得いくまで相談できるので、多くの方から喜びの声をいただいています。
治療後は最長10年間の保証付きで、万が一トラブルが生じたときでも安心です。
インプラント治療を検討するにあたって、相談しやすい歯科医院を探しているなら、ぜひ一度お問い合わせください。
>>お近くの提携歯科医院の検索はこちら
>>【無料】インプラントガイドブックのご請求はこちら