歯のブリッジとは?治療の概要・費用とメリット・デメリットを解説 - あんしんインプラント

歯のブリッジとは?
治療の概要・費用と
メリット・デメリットを解説

登録日:2025年 

歯を失ったときの治療法として「ブリッジ」という言葉を耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。ブリッジは、多くの症例に適用される歯の補綴(ほてつ)治療です。

 

今回は、ブリッジ治療の概要や費用相場、メリット・デメリットなどの基礎知識を解説します。後悔のない選択をするためのポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

歯のブリッジ治療とは

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「ブリッジ」とは、失った歯の機能を補う補綴(ほてつ)治療の一種です。欠損歯の両隣の歯を支柱に、橋を架けるように人工歯を固定します。連続した3〜4本程度の歯の欠損に対し、適用されることの多い治療法です。

歯のブリッジの種類

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一口にブリッジといっても、その種類はさまざまです。ここでは、ブリッジの種類を「装着方法」「人工歯の素材」の2つに分けて解説します。

装着方法の種類

ブリッジには、主に6つの装着方法が存在します。以下で、それぞれの特徴をみていきましょう。

◾️通常のブリッジ

一般的に、ブリッジ治療では、まず治療箇所の両隣の歯を削ります。削った部分を利用し、橋脚部分となる支台装置と、ポンティック(人工歯)が一体になった装置を装着・固定するのが最もスタンダードな治療法です。

◾️ロングブリッジ

ロングブリッジとは、2本程度の歯を支柱に、広範囲の人工歯を装着・固定する治療法です。カバーする範囲が広いほど支台歯にかかる負担が大きくなりますが、最低限のブリッジで、多くの欠損が治療できます。

◾️インレーブリッジ

インレーブリッジとは、両隣の天然歯を少し削り、そこへ詰め物(インレー)をしてからブリッジの支台とする装着方法です。詰め物をすることで、天然歯を削る範囲が最小限に抑えられるため、健康な歯を残したいと希望する場合に適用となります。

◾️延長ブリッジ

延長ブリッジとは、失った歯の手前2本の天然歯を土台に、ブリッジを架ける装着方法です。両隣に歯がなくても治療できるため、一般的には最も奥の歯の治療に適用されます。ただし、装置を片側のみで支える分、耐久性や支台となる歯への負担も増えます。

◾️カンチレバーブリッジ

カンチレバーブリッジとは、欠損歯の片側1本の歯を削り、それを支柱に人工歯を架ける装着方法です。歯を削る本数を最小限に抑えられますが、左右いずれか一方しか固定しないため、前歯のような噛む力のかかりにくい部分に適用されます。また、歯並びや噛み合わせで通常のブリッジが適用できないときにも有効です。

◾️接着ブリッジ

接着ブリッジとは、リテーナーと呼ばれるウイングを両隣もしくは片方の歯に接着して補綴装置を固定する装着方法です。歯を削らない、もしくは裏側のわずかな範囲の削合で治療できるため、周囲の天然歯へ与える負担が大幅に減らせます。適用に制限が多いものの、健康な歯を残せる画期的な治療法として注目されています。

人工歯の種類

人工歯の種類ジで選択できる4 の人工歯の素材を紹介します。

◾️金銀パラジウム合金

金銀パラジウム合金とは、いわゆる銀歯のことです。保険適用で費用が安く、強度も高い素材だといえます。しかし、審美性に劣るため、主に奥歯の目立ちにくい部分への適用となるケースが一般的です。また、金属アレルギーや、素材の劣化や金属の溶け出しによる歯ぐきへの悪影響の恐れがある点にも注意してください。

◾️硬質レジン

硬質レジンとは、金銀パラジウム合金に、レジンという白いプラスチックを貼りつけた素材です。一般的には、前面のみレジンの硬質レジン前装冠が用いられます。硬質レジンは、保険適用となる素材のため、費用負担が抑えられます。ただ、経年劣化が激しく、寿命も短いです。

◾️ゴールド

ゴールドとは、金を使用した人工歯です。高強度で一般的な金属より柔軟性が高いため、フィット感に優れます。ただ、ゴールドは見た目が目立ちやすいことがデメリットです。保険適用外かつ費用が時価となり、金の高騰による影響を受けやすい点にも注意しなければなりません。

◾️セラミック

セラミックとは、歯科医療に用いられる高強度の陶器の一種です。金属を含まないため、アレルギーのある方にも適用できます。歯科のセラミックには複数の種類があり、ジルコニアやメタルボンドもその一種です。それぞれ異なる特徴を持ち、希望に合わせて機能性・審美性が調整できます。費用は素材によって変わりますが、基本的にすべて自由診療となるため、保険適用の人工歯より高額です。

歯のブリッジ治療の費用相場

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続いて、ブリッジ治療の費用に関する情報をみていきましょう。

ブリッジ治療は保険適用になる

欠損歯のブリッジ治療は、保険が適用されます。保険診療でも、通常であれば自由診療となる白いプラスチック(レジン)が選択できますが、適用になるのは前歯の犬歯までです。また、特殊な装着方法や、審美性・機能性の高い素材の人工歯を選択する場合も自由診療となり、費用負担が大きくなります。

奥歯のブリッジにかかる費用

奥歯1本のブリッジ治療にかかる費用は、選択する治療法にもよるが、約2万〜50万円が相場です。保険適用になるかどうかで、費用が大きく異なります。くわえて、治療前に根管治療や抜歯、骨造成手術、歯肉移植術などが必要となる場合は、その分の費用も別途加算されます。

前歯のブリッジにかかる費用

ブリッジ治療にかかる費用は、治療箇所によって大きく変わることはありません。ただ前歯は、目立つ箇所にあり、より審美性が求められるパーツです。そのため、天然歯に近い高品質な素材の人工歯を選択する方が多い傾向にあります。審美性の高い人工歯は保険適用外で全額自己負担となるので、その分費用も奥歯より高額です。

歯のブリッジの寿命

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ここでは、歯に装着したブリッジの平均的な寿命について解説します。

寿命の目安

ブリッジの寿命の目安は、約7〜8年です。選択する素材と、ブリッジを架ける両隣の歯の健康状態が、寿命を大きく左右します。

ブリッジの寿命がきたらどうなる?

ブリッジの寿命の定義は、装着から、装置自体の劣化および口腔内環境の悪化によるトラブル発生までの期間です。ブリッジの寿命がくると、次のようなトラブルが起こる恐れがあります。

 

  • ブリッジの脱落
  • ブリッジを支える両隣の歯の破損・抜歯・虫歯や歯周病の発生
  • 噛み合わせや噛み心地の異常
  • 審美性の悪化
  • 発声・発音の困難

 

寿命によるトラブルを放置すると、口腔内環境のさらなる悪化により再治療が困難になる場合があるため、すみやかな対処が必要です。

歯のブリッジ治療のメリット・デメリット

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ブリッジ治療には、メリットとデメリットの両面が存在します。以下で、それぞれ確認していきましょう。

ブリッジのメリット

ブリッジを装着するメリットは、主に以下の4点です。

 

  • 外科手術を要さない
  • 見た目や噛み心地の違和感が少ない
  • 費用を抑えて治療できる
  • 特殊なお手入れがいらない

 

ブリッジは、治療時の負担が少なく、適用範囲も広い治療法です。装着方法や素材にもよりますが、歯にしっかりと固定され、見た目や噛み心地などの違和感が減らせます。

 

また、保険適用となるほか、術後のお手入れに特殊な工程や器具も不要なため、治療にかかる費用や手間が抑えられるでしょう。

ブリッジのデメリット

ブリッジ治療には、次のようなデメリットがあります。

 

  • 健康な歯に大きな負担を与える
  • 両隣に健康な歯が残っていないと適用できない
  • 支台にしている天然歯に支障をきたすと再治療が難しい
  • 保険適用の素材だと寿命が短い

 

ブリッジ治療では、患部の両隣の歯を大きく削らなければなりません。支台となった部分には大きな負担がかかるため、結果的に歯の健康を損ねる恐れがあります。支台歯の虫歯や破損・欠損、歯周病などが生じるとブリッジの再治療は困難です。また保険適用の銀歯を選択した場合、経年劣化が起こりやすく、あまり長持ちしません。

歯のブリッジ治療で後悔しないために

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失った歯の治療にブリッジを選択するときは、次の3点を心がけてください。

 

  • 信頼できる歯科医院を選ぶ
  • 治療後は定期検診を受ける
  • ほかの治療法と比較・検討する

信頼できる歯科医院を選ぶ

適切なブリッジ治療には、正確な適用判断と、機能性や審美性、清掃性などを踏まえた繊細な設計・処置が不可欠です。また治療後のトラブルの可能性も考慮すると、アフターケアの充実度も重要なポイントとなります。ブリッジの実績や院内設備、治療の流れなどを事前に確認のうえ、信頼できる歯科医院を選択することが重要です。

治療後は定期検診を受ける

ブリッジを長持ちさせるには、定期的に歯科医院を受診し、メンテナンスすることが大切です。セルフケアだけでは落としきれない汚れがあり、放置すると口腔内環境の悪化を招きます。自覚症状がなくても、数カ月〜半年に1回程度は受診しましょう。

ほかの治療法と比較・検討する

補綴治療には、ブリッジのほか、複数の治療法があります。それぞれメリット・デメリットが異なるため、各特徴を正しく把握し、自身の希望と照らし合わせて比較・検討することで、最適な治療法が選べるはずです。

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欠損歯を治療するブリッジ以外の選択肢

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ここからは、歯を失ったときの選択肢となる3つの治療法について解説します。

差し歯

「差し歯」とは、残存する天然歯根に人工歯を差し込む治療法です。現在は、一般的に差し歯というと、クラウン治療を指すケースが多い傾向にあります。基本的に保険診療の範囲内ですが、保険が適用されるかどうかで費用が大きく異なり、約3千〜20万円以内が相場です。ただし差し歯は、治療する歯の根っこが残っていないと適用できません。歯の根っこから失ったときは、別の治療法を検討しましょう。

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入れ歯

「入れ歯」とは、歯と歯ぐきが一体になった義歯です。部分入れ歯と総入れ歯の2種類があります。義歯の素材によって保険適用の可否が異なり、費用相場は5千〜50万円と幅広い金額です。保険適用の入れ歯を選択すれば、費用を抑えて治療できます。ただ、入れ歯 では装着部分の天然歯をすべて抜くもしくは削る必要があるほか、使用感や見た目の違和感も少なくありません。

 

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インプラント

「インプラント」とは、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上から人工歯を装着・固定する治療法です。原則として保険適用外となり、外科手術を伴います。インプラントの費用相場は、1本あたり35万〜55万円です。ほかの治療法と比べ費用が高額になるものの、機能性・審美性・耐久性のすべてに優れます。また、インプラントは手入れ次第で寿命は半永久的で、治療後は虫歯になる心配もないため、長い目でみてコストパフォーマンスが抜群です。天然歯に遜色ない感覚が取り戻せるほか、満足度や予後も良好なことから、選択する方が増えてきています。

 

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まとめ

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ブリッジは、1本もしくは連結した複数本の歯を失い、その両端に健康な天然歯が残っている場合に適用される治療法です。費用を抑えたいときは保険診療、審美性や機能性を高めたいなら自由診療というように、状態や希望、予算に応じて選択できます。しかし、ブリッジは治療の過程で健康な歯まで損ねてしまうほか、見た目や噛み心地の違和感が完全には拭えません。

 

天然歯に遜色ない感覚を取り戻したいなら、インプラントをおすすめします。インプラント治療の医院探しは「あんしんインプラント」におまかせください。

 

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