上の歯を全部インプラントに変える費用は?治療法ごとの相場と上顎の治療が難しい理由 - あんしんインプラント

上の歯を全部インプラントに変える費用は?
治療法ごとの相場と
上顎の治療が難しい理由

登録日:2025年 

上の歯をほとんど失ってしまった場合「インプラント」が治療法の選択肢となります。

インプラントは、歯科医療の中でも高額な部類の治療法です。

すべてインプラントにするには、膨大な費用がかかるのではないかと心配している方も多いのではないでしょうか。

今回は、上の歯を全部インプラントにする方法とその費用を解説します。

費用を抑えて治療を受ける方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 

上の歯を全部インプラントにする際にかかる費用総額の目安

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本来、上の歯の本数は16本、そのうち2本は親知らずです。

一般的に、円滑な食生活や発音、自然な見た目を維持するには、片顎につき14本、最低でも10〜12本の歯が必要だといわれています。

そして、インプラント1本あたりの費用相場は約35万〜55万円です。

したがって、上の歯を全部インプラントにすると、治療法や埋め込む本数にもよりますが、総額で数百万円もの費用がかかります。

 

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上の歯を全部インプラントにする費用の内訳

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次に、上の歯を全部インプラントにする際にかかる費用の内訳をみていきましょう。

インプラントの人工歯の作製にかかる費用

インプラント治療の費用を大きく左右するポイントとなるのが、人工歯の素材です。

セラミックやジルコニア、金属、プラスチックなどさまざまな素材があり、費用相場は1本あたり約5万〜15万円となっています。

ただし、相場はあくまでも目安です。審美性を高めようとする場合、それ以上の費用がかかることも少なくありません。

 

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インプラントを埋め込む手術にかかる費用

インプラント治療では、装置の土台となるフィクスチャー(インプラント体)を外科手術で埋め込みます。

手術にかかる費用の目安は約10万~35万円です。

事前に骨造成や歯肉移植などの付帯手術を行う場合は、その費用も別途加算されます。

 

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インプラントの手術について治療の流れと所要時間・費用やよくある疑問を解説

 

カウンセリング・検診にかかる費用

インプラント治療では、前後にカウンセリングと検診を行います。

初診相談の費用の目安は無料〜数万円、さらに診断料として1万5千〜5万円程度かかります。

また、治療後にも術後検診の受診が必要です。

術後検診の費用は検査・処置によって異なりますが、1回あたり数千〜1万円程度が相場となっています。

なお、インプラントは治療後にも継続してメンテナンスを受ける必要があり、通院および受診のたびに費用がかかります。

 

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上の歯を全部インプラントにする選択肢と費用

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ここでは、上の歯を全部インプラントにする4つの治療法と、それぞれの費用感を説明します。

オールオン4

「オールオン4」とは、4〜6本のインプラントを埋め込むことで、上下いずれかの歯全部を連結した人工歯にできる治療法です。

上の歯をオールオン4で治療する費用相場は約200万〜400万円となります。

 

オールオン4は手術が1回で済み、平均3〜6カ月程度で治療完了です。

通院回数が少ない分、費用も抑えられます。

また、顎の骨の厚みが十分にある場所を選んでインプラントを埋め込めるため、付帯手術は基本的に不要です。

インプラントの本数が少ないにもかかわらず、噛む力が伝わりやすく、安定した咀嚼力が得られます。

 

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オールオン4とは?費用相場や総入れ歯と比較したメリット・デメリットを解説

オーバーデンチャー

「オーバーデンチャー」とは、最小2本のインプラントで、総入れ歯のような取り外し式の義歯を装着する治療法です。上の歯をオーバーデンチャーにする費用相場は約70万〜200万円となっています。

 

オーバーデンチャーで治療費が安く抑えられる理由は、インプラントを埋め込む本数が最小限だからです。

治療本数が多いほど、相対的に治療費が抑えられる仕組みとなっています。

手術も基本的に1回のみ、付帯手術も基本的に不要なので、通常のインプラントと比べリーズナブルに治療が受けられるでしょう。

 

さらに、一般的な入れ歯とは異なり人工歯と歯茎部分がしっかり連結しているため、噛む力が伝わりやすく、使用中に外れる心配もありません。

 

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インプラントオーバーデンチャーとは?治療法・費用やメリット・デメリットを解説

インプラントブリッジ

「インプラントブリッジ」とは、2本のインプラントで3本程度の連結した人工歯を固定する治療法であり、インプラントとブリッジのハイブリッド版です。

人工歯の両端2カ所もしくはいずれか一方の下にある顎の骨に、インプラントを埋め込みます。

 

一般的に、インプラントは2本で4本のブリッジを支えられます。

3本のインプラントなら、6本のブリッジが目安です。

オールオン4やオーバーデンチャーのように長く連なった義歯を一度に装着するのではなく、短いブリッジをつなげていくのが基本となります。

上の歯は14本なので、すべてインプラントブリッジにするには約7本のインプラントを埋め込まなければなりません。

費用相場は、人工歯の本数や素材にもよりますが、約270万〜600万円です。

 

通常のブリッジだと治療箇所の両隣に歯がないと適用できませんが、インプラントと併用すれば、上の歯が全部なくてもブリッジがかけられます。

さらに、歯の根っこがある分、噛み心地や使用感にも優れます。

 

>>インプラントブリッジの詳細はこちら

インプラント2本でブリッジをかける費用は?メリット・デメリットも解説 – あんしんインプラント

 

総インプラント

治療を要する全部の歯に1本ずつインプラントを埋め込む方法です。

1本あたり約35万〜55万円かかるため、上の歯の本数である12〜14本埋め込むと、単純計算で420万〜770万円に上ります。

品質のよい素材を選択すると、その分費用もかさみます。

 

また、多くの本数のインプラントを埋め込むには、十分な顎の骨の厚みが必要です。

口腔内の状態によっては、骨の厚みを補う骨造成手術を行わなければなりません。

骨造成手術にかかる費用の目安は15万円〜であり、場合によってはインプラント治療の総額で1千万円近い治療費がかかることもあります。

 

さらに、治療完了までには複数回の通院が必要で、その度に交通費と治療費がかかります。

予算や本人の希望にもよりますが、費用の高さと適用の制限を考慮すると、あまり現実的な選択肢とはいえません。

 

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インプラント治療の費用相場は?1本あたりにかかる費用を解説

上の歯を全部インプラントにする治療は難易度が高い

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一般的に、上顎のほうが下顎より治療の難易度が高いといわれています。

上顎は下顎に比べ骨の厚みや密度が少なく、柔らかいからです。

 

特に前歯はその傾向が顕著で、神経や血管との距離も比較的近く、損傷しないよう細心の注意を払わなければなりません。

もし失敗すると、装置と骨がうまく結合しなかったり、麻痺や炎症を招いたりすることもあります。

 

また、上顎の近くには「上顎洞(じょうがくどう)」という吸い込んだ空気が通る副鼻腔があります。

インプラント治療の際、誤って上顎洞を突き抜けたり細菌が侵入したりすると炎症を起こし、最悪の場合命に関わる二次的な疾患に発展しかねません。

 

つまり、上顎のインプラント治療の安全性と予後の安定感を高めるために高度な技術と十分な配慮が要求されることが、費用にも反映されているのです。

まとめ

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上の歯を全部インプラントにする際にかかる費用は、治療法によっても異なりますが、少なくとも約数十万〜数百万円はかかります。

費用を押さえて治療を受けたい場合は、オールオン4やオーバーデンチャーなどの治療法が第一の選択肢となるでしょう。

 

多くの歯をインプラントにする際は、専門性と技術力に優れる歯科医院を選ぶことが大切です。

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